仮想通貨のメリットとデメリット

スポンサーリンク

2017年に大いに盛り上がった仮想通貨。
仮想通貨法が成立し仮想通貨元年とも呼ばれ、まだ仮想通貨持っていないの?というフレーズもよく見かけました。

NHKでビットコインが特集されたこともあり、これからは仮想通貨の時代が来ると思って参入。確か1BTC=46万円の頃。

当時国内最大の取引所として紹介されていた仮想通貨取引所coincheckで口座開設。
本人確認が完了して取引開始出来るまでの1週間は本当に待ち遠しかったのを覚えています。

スポンサーリンク

ジェットコースターのような相場展開

当時coincheckでは13種類もの通貨を取り扱っていましたが、どっちに転ぶか分かりませんし最初は分散投資かな?と考えて35万円をビットコイン、リップル、ネムに振り分けて仮想通貨投資がスタート。

購入後はトントンと値上がりしましたのでこれは本物!と思って追加購入。投入金額が150万円を超えた途端、中国や韓国の仮想通貨規制が本格化して突如暴落、一時は80万円を超える含み損を抱えてしまいました。

それでも我慢して保有を続けていると秋口から相場が回復しそれまでの含み損が一転して含み益となりイケイケ状態に。

特に12月の値上がりは凄まじく、出川組といわれた新規参入者が続々と口座を開設する夢のような展開に。

リップルはそれまで10円台から20円台をウロウロしていたのが一気に400円近くに値上がりし実に20倍以上。

投資金額も500万円に膨らみ年明けにさらに200万円を追加してmax700万円に。
兎に角、総資産額があれよあれよと増えていく。

1日に100万円単位で増えた日もあり最高で2,300万円にまで膨らみました。
それでも悲しいかな、利確しない限りあくまで未確定利益なんですよね。

税金がかかるから売却できないのはネック

大きな含み益が出ていたのに売却しなかったのは仮想通貨の利益が雑所得の扱いで20万円を超える利益を得た場合には総合課税され確定申告が必要になるからなんですね。

おまけに税率も高くて最高税率55%! いろいろなブログで強調されていたから儲けの半分は税金という頭があり1,600万円の利益が出ても手取りはたったの800万円かぁーと思って結局売却には至りませんでした。

たとえ税率が高くても特定口座のような源泉分離課税なら思い切って換金したかも知れませんが( ^ω^)・・・
最後まで確定申告が重たい足枷となったのは紛れもない事実。

参入当初は世にいう億り人というのを目指していました。
総資産額が 2,300万円でピークを付けた頃、あと4倍でさぁ1億円! と思っていたあの悪夢に遭遇。
2018年1月の大暴落に見舞われてしまったのです。

毎日大きく値下がりしていく恐怖


どっどっどっどっ値下がりしていくのを見るのは正直恐怖でした。
1日に200万円ずつ減っていくんですよ。

それでも仮想通貨には未来があると信じてガチホ。
総投資額700万円を割る寸前で下げ止まり、その後相場回復を祈るも元に戻ることはありませんでした。

仮想通貨でもう一つ足枷となったのが他の通貨への交換までもが利確と見做されるということ。
これは思いっきりキツイ。
参入当初は最後の最後に日本円に換えたら利確じゃんと考えていたから調べといて良かったです。

当時Coincheckは13種類もの通貨を取扱いをしており投資金額を全通貨に振り分け運用してていました。そのためリップルやネムの相場が動き出したときに他通貨を売却してリッブルやネムに資金を集中させるということが出来なかったのです。

というのも他通貨もそれなりに含み益が出ていたために2017年内に売却すると利確となってしまい2018年の確定申告の対象になってしまうからなんですね。

最初から投資金全額をリップルにつぎ込んでいたら総資産額1億4千万も夢ではなかったかもしれません。

コインチェックの巨額流出事件に遭遇!そして全資産凍結

その後coincheckのあの事件が起こったんですね。ネムの580億円流出事件が。

ん? ネム売買の停止? なんだろ?
当時はシステムの不具合ぐらいにしか考えていませんでしたから
そんな大変な事件が起こっていることなど知る由もありませんでした。

ひたすら相場回復を願ってガチホしていたところに全通貨凍結のお知らせ。
😨ガーン カビーン ガチョーン
あたたたたぁ!おわったぁ!まさに降って湧いたような災難。

最初は1週間ぐらいで再開できるだろくらいに考えていましたが事件が長期化するにつれ
倒産説や通貨の持ち逃げ、あるいは計画倒産などが囁かれるように。
また和田社長(当時)の人間性を疑うようなツイートが記事になるにつれ
最悪の場合全額戻って来ないであろうことも覚悟しました。

金融庁が当社に検査に入っても具体的な取引再開スケジュールは明らかにされないし
ネムの保証はアナウンスされたものの何時どのようになされるのか発表もありませんでした。
3月になってようやく現金だけは出金出来るようになりましたが、それまでの2か月間は本当に長かったです。
その後ネムの補償は約束通り履行されたのでcoincheckは神対応であったと評価しています。

全資産凍結されている間にどんどん値下がり

全資産は凍結され全取引も凍結されていましたから、その間も評価額はどんどん値下がりを続け保有通貨の売却が解禁されたときには若干の含み益が残る程度になってしまいました。

しかしながら僅か数十万円程度で確定申告するなんて面倒くさいだけという気持ちが強く残存通貨の値下がりを待ってわざと損失を確定させました。

結局coincheckでの確定利益は1万円強、ほぼトントンという誠に残念な結果で終了。
あれだけ盛り上がったのに悔しかったですね。

それでも全額あきらめていた投入資金が戻ってきたので、その点では感謝するしかありません。

今になって振り返ってみると
よくもまぁこんな得体の知れないものに700万円も突っ込んでいたと思います。
正直全額消えて無くなってもおかしくはなかったし誰にも文句は言えないのです。

損失を取り返すために損失を重ねる

ここで止めときゃ良かったのですが、coincheckは通貨の売却は出来るが購入は出来ないため(当時はビットコインの取引のみが行える状態)、夢よもう一度と思ってZaifに口座を開設、50万円を投入してしまったのです。

今思えば完全なアホ。学習効果なし。仮想通貨のカモネギ。
イーサリアム、ネム、ザイフトークンに各16万円を振り分けて再投資。
イーサリアムは5万円台から6万台に値上がりし良いスタートを切り、ネムやザイフトークンも購入直後は春先からの回復基調ということもあり堅調なすべり出しではありました。

ところが( ^ω^)・・・その後はズルズル値を下げっぱなしでした。

Zaifに口座開設したのは海外の草コインに投資すれば国内とは違う結果が出るかもという淡い期待があったからです。
1万円で100万通貨も購入可能という銘柄(草コインと呼ばれていました)も珍しくなく海外取引所の
binance、cryptopiaに口座開設して0.5イーサリアムを送金、3カ月程度運用を続けてみました。

しかし海外取引所に資産を残していたのでは、いざ自分が死んだ場合に家族が相続手続きで困るよな。そう考えてこれら海外取引所の資金は売却して引き上げました。

結局どの草コインも暴落に次ぐ暴落で全く稼ぐことは出来ませんでした。選択したした通貨が良くなかったというのもありますが何千種類もある仮想通貨の中からお宝を引き当てるのは至難の業。
vergeも1万数千倍に値上がりしたと紹介されていたから買ってみたもののブームが去った後で単価8円で購入したものが売却時には1円になっていました。何じゃコリャ?

素人は草コインには手を出すべきではないという屈辱を味わわされました。
海外取引所、特に中国の取引所が日本人の取引お断りという方針を出してきたのも海外から撤退した理由のひとつ。
また日本語対応もしておらず万一トラブルになった時には相当困るよなという思いもありました。
幸いお試し程度の金額でやってたから大きな損失を被るということは免れることが出来ました。

そんなこんなでzaifに投下した50万円を日本円に換金したときには18万円になっていました。
まさに半値八掛け状態で損失30万円也。
あるブロガーの方も書かれていましたが、仮想通貨には殆ど新規参入がないから上がるわけがないのです。そう判断して仮想通貨からは寂しく撤退を決めた次第でございます。

いつもビットコインが一人勝ち

基軸通貨のビットコイン(BTC)で運用していたら違った結果になっていたかもしれません。いつもビットコインの上下につられるようにその他の通貨(アルトコイン、オルトコイン)も値動きしていました。

ビットコインで運用しなかったのは参入当時で既に46万円もの値を付けており今後値上がり余地があまりないと考えたからです。その後最高値200万円超を付けたと思ったら少し前までは40万円にまで大きく値をさげていましたね。

現在は120万円前後にまで回復していますからビットコインの人気は安定しているようです。流石に基軸通貨ですね。しかし120万円が今後1,000万円、5,000万円、1億円となっていくには少し無理があるように思います。

ビットコインで大きく利益を上げようと思ったら短期売買を繰り返すしかありません。その時に付いて回るのが税金、確定申告なんですよ。

1回ごとに購入した分を全部売却すれば簡単なんですが、一部売却だと移動平均法でその後の単価を算出していかなくてはなりませんし、為替も絡んでくるので記録しておかないと後で大変なことになるんですね。

しかも他の通貨と交換したり買い物をした場合でも利益が出ていたら課税対象になりますし、複数の通貨で運用していたら通貨ごとの単価もその都度計算していかなくてはなりません。

これらをエクセルでやっていたら日が暮れてしまうんですよ。私の場合は最終的に損失で終わりましたのでこのような面倒な計算はしなくて済みましたが、たった数十万円か数百万円のためにこんな膨大な時間と労力を掛けるのは大変だと思います。

現在はCryptactのように無料で収支を計算してくれるサイトも出てきましたが、それでも自分一人で計算をするのは骨が折れると思いますよ。

仮想通貨にも特定口座の源泉徴収のような制度があれば税金計算を仮想通貨取引所でやってくれるようになると思いますが、おそらく出来ないでしょうね。

仮想通貨は盗難やハッキングの危険と常に背中合わせ

仮想通貨取引をするためには自分の財産を守るということで二段階認証の設定が不可欠です。ハッカーたちは24時間四六時中他人の仮想通貨を自分のものにしてやろうと スキを狙っています。

IDやパスワードだけでは盗難を避けられないというのは常識で二段階認証にしておかなければ危険ですからパソコンで取引するにしてもスマホやタブレットを手元に置いておく必要があります。

また二段階認証した時のコードを記録しておかないと認証システムを入れている端末が故障した時に番号がわからなくなりログインさえ出来ないという状況に陥ります。

こうなると二段階認証を取り消してもらうために取引所とやりとりしなければならなくなるし時間もかかってしまいます。そもそも二段階認証そのものが面倒だしウザいですよね。

その上送金する時もアドレスを間違ったら最悪帰ってこないことがあったり通貨によっては送信時に入力しておかないといけない項目があったりするので管理も大変になります。

100万円を送金したのに消えてしまったというようなこともあります。大金が電子のクズと消えてしまったら悲しいですよね。手数料はかかりますが少額でテストしてから大きい額を送るというのが鉄則です。

またコインチェック事件のように一つの取引所に資産を集中していると危険ですから複数の取引所に分散して預ける必要も出てきます。取引所ごとにID、パスワードそれに二段階認証も加わってきますので管理も大変ですね。

巨額流出事件の後、各取引所もセキュリティー強化されましたから安全性は格段に上がっていますが取引所から巨額の通貨が盗まれたという報道は時々目にしますね。

コールドウォレットは安全・・・だけど管理が大変

仮想通貨にのめり込んでいた時は日々価格が上がっていくのが本当に面白かったです。
この価格変動、ボラティリティの高さが仮想通貨の最大のメリットで魅力でもありました。
資産が一日で2倍とか3倍になったなどという記事もブログで度々目にしました。
残念ながらそのような恩恵にあずかることはなかったものの株式投資ではこうはいきません。
この点は確かに凄いものがありました。

当時仮想通貨市場で通貨を買っていたのは多分米国人と日本人だけと言われていました。
中国人は国に規制されたことで取引できなくなり韓国人取引も規制の話が出てからは低調でした。
外国人が既に市場から退出していたのに後から来た日本人だけがフィーバー。

それでも2017年ビットコインは220万円の最高値をつけました。
その他のアルトコインも値を上げどれを買っても儲かる状態が出現。
特に2017年12月は暴騰といってもいいくらいに各通貨とも値を上げました。
この時に利確してウハウハになった人たちもいたのでしょうが
私は1日も早く1億を手にしたいという気持ちが強く利確しないまま引っ張ってしまいました。

常にハッキングの危険におびえ、常に二段階認証という面倒臭いログイン方法。
スマホやタブレットが壊れたらログインさえ出来なくなる危険。

取引所に預けておくのも不安ということになると自分で独自にウォレット(財布)を持って管理しなければなりません。オンライン上にウォレットを開設するとホットウォレット、ウォームウォレットなどが利用できますがオンラインで管理していることには変わりありませんので常にハッキングの危険が付きまといます。

完全にオンラインから遮断するのであれば自分のパソコンに保存したりコールドウォレット専用の機器を購入しなければなりません。パソコンに保存していた場合、万一ハードディスクが破損したりウイルスに感染したりすると保管していた通貨が消失する危険があります。またパスワードを忘れてしまった場合には二度と取り出せなくなるということもあります。

一番安全なのがコールドウォレットということになりますが、機器の購入代金がかかるほかパスワードも複雑で単語数も多く紙に記録して保管しておく対策も必要ですが、火災にあったりその記録した紙を盗まれたりする危険が出てきます。

このように仮想通貨の管理に絶対安全というものは存在しません。勿論その他のオンラインの金融資産も絶対安全かというとそんなことはありませんが。

とにかく仮想通貨は管理が大変なのです。

仮想通貨で一番恐ろしいのは税金

仮想通貨をやっていた時に一番恐ろしいと感じたのはやはり税金でした。売却して無事自分の銀行口座に振り込まれるまでは安心も出来ませんしね。

仮に2018年に1億円の利益が出て2019年に1億円の損失を出した場合、2018年の利益に対して5,000万円ほどの税金がかかってきますが、1億円の損失が出たからチャラだよねという訳にはいかないのです。年をまたいでしまうと、もはや損益通算は出来なくなってしまうのです。

これが2018年の内に1億円の利益と1億円の損失が出た場合なら同一年内なので課税されませんが、そうでなければ税金を納めなくてはなりません。その時に納税資金を残していない場合には大変なことになります。

税務署は手元にお金がないから払わなくてもいいよとは絶対に言ってくれません。税金には自己破産も認められていませんから絶対に払わなくてはいけないのです。家や土地、自動車、家財を売却して家族親戚に頭を下げてお金を借りて・・・悲惨ですね。

こうなるともはや仮想通貨ではなく火葬通貨になってしまいます。

税金に関しては他にもいろいろ注意すべき点があります。例えば家族がオンラインで取引して莫大な資産を残していた時、パスワードが分からなければ取り出すことすら出来ませんし存在自体を知らない場合もあります。その人が突然亡くなった場合の相続税などどうなるんでしょうかね? 税金は払わないといけないのに資産は取り出せないし使うことも出来ないとなったら残された者は大変ですよね。

追徴課税は来るし延滞金も課せられるじゃたまったものではありません。

仮想通貨のデメリットを良く知ったうえで参入すべし

このように仮想通貨にはデメリットが多く積極的にはおススメしませんし初心者の方には絶対におススメしたくありません。しかしながらビットコイン人気は健在で仮想通貨市場のにぎわいが戻りつつあるのも事実です。今からでも資産が大化けする可能性の大きい魅力ある投資対象かも知れません。

しかし資産を守るためには取引所を分散させ、巨額の資産を保有する場合には
ホットウォレットやコールドウォレットで保管しなければなりません。
しかも他通貨に交換しただけで利確と見做されるからメリットなんて殆どありません。
私は仮想通貨に関しては全く良い思いをすることは出来ませんでした。

それでも仮想通貨をやってみたい、億万長者を目指したいという方はこれらのメリットやデメリットを良く知ったうえで参入すべきだと思います。あなたが私のようなヘボ投資家にならないことを強くお祈りしています。

お金
スポンサーリンク
お金と健康ドットコム

コメント

タイトルとURLをコピーしました