つみたてNISAの非課税枠まだ使ってないの?

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サラリーマンが利用できる非課税枠といえば財形貯蓄がまず思い浮かびます。財形住宅と財形年金で合わせて貯蓄残高550万円まで利子等に税金がかからないという制度ですが、残念ながら今の超低金利時代では魅力をあまり感じることは出来ないものになっています。

もちろん給料から天引きされますので月々振込まれる給料は財形貯蓄の掛け込み分を差し引いたものになりますので知らず知らず残高が貯まるという点では優れています。しかし長期の運用で考えた場合、現在の超低金が今後も続くとすれば定期預金金利で元本の2倍にしようと思ったら7,200年もかかってしまいます。元本部分は確実に貯まりますが、利息は気持ち程度しか付きません。

そこで考えられるのが投資の非課税枠を利用しようという考え方です。投資にはNISA(ニーサ)という非課税制度があり「一般NISA」と「つみたてNISA」があり年ごとに選択して利用することができます。このうち若い人に是非利用していただきたいのが「つみたてNISA」です。

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使わないと将来後悔する?!つみたてNISA

非課税というのは圧倒的に有利な制度です。通常の金融商品であれば利益や利息に対して20.315%もの税金がかかってきます。

例えば定期預金で1,000円の利息が税引前に付くとしましょう。(おいおい年利0.01%で1,000円の利息付けようと思ったら元金1,000万円だぞ! ま、それは置いといて)そこから20.315%が税金で持っていかれますから手取りは796円です。非課税なら1,000円まるまる受取れるということです。

金額が少ないと差を感じませんが額が大きくなってくると大きな差になってきます。わかりやすくするために税率20.4%で表示すると・・・

  • 1,000円 → 796円      204円の差!
  • 10,000円 → 7,960円     2,040円の差!!
  • 100,000円 → 79,600円    20,400円の差!!!
  • 1,000,000円 → 796,000円   204,000円の差!!!!

100万円の利息や利益が出たとしても20万円以上も税金に取られてしまいます。非課税ならこの100万円をまるまる受け取れますからこの差は大きいですね。

2019年7月現在の定期預金金利(0.01%)で100万円の利息を出そうとしたら億単位の資金が必要になりますが、つみたてNISAで非課税の特典を使って長期間じっくりと運用すれば100万円どころか500万円を超える運用益を出すことも夢ではありません。

つみたてNISAってどんな制度?

  • 年間投資上限額  40万円
  • 非課税期間    最長20年
  • 対象商品     投資信託・・・国が定めた基準を満たす必要あり
  • 一般NISA 併用はダメ(つみたてNISA利用の場合一般NISAから変更要)

投資信託という株式のように価格変動があるもので運用しますので、絶対に儲かるという保証はありません。その点では株式投資と変わりませんが、つみたてNISAは長期の積立、分散投資が出来るのが最大の強みです。保有期間が5年以下の場合、運用成績は年率▼8%~△14%と大きなバラツキが出ると言われています。運用期間が5年程度では大きな損失が出る可能性が高くリスクも大きくなります。ところが保有期間が20年になると運用益は年率△2~△8%の間に収れんしてきます。

このように長期の運用をすることで安定した運用益を確保できる可能性が高まります。あくまで過去の実績で今後を保証するものではありませんが、年利5%程度であれば十分実現できる可能性があると言えます。

仮に100万円を運用していれば5年後の評価額は60~170万円ですから儲からなければ40万円の損失、儲かれば70万円の利益と大きなバラツキがあります。これが20年間の長期保有になると評価額140~260万円で運用成績は40~160万円のプラスになります。

世界経済が今後も安定して拡大していくであろうことを考えれば年利5%での運用は十分に達成しうる水準と言えるのではないでしょうか。

20年後に大きな差が付く非課税制度

年間投資上限額が40万円ですから毎月の掛け込み額は3万3千円までになります。この上限額を20年間積み立てたとすると元金は 3万3千円×240ヵ月=792万円

年利5%で複利運用した場合の元利金合計額は13,564,111円→1,356万円 運用益は何と564万円!

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運用益564万円が非課税扱いでないとどうなるか?

564万円×20.315%=114.6万円 → 115万円も税金で持っていかれます! クヤシイ

つみたてNISAなら非課税ですから564万円をまるまる受取ることが出来る訳です。この差はデカイですよね。こうしてみると非課税制度バカにならないでしょ?

つみたてNISAなら購入時手数料は無料、信託報酬も安いよ

投資信託を購入したことがある方ならご存知だと思いますが、購入時に手数料がかかります。銘柄によってまちまちですが仮に3%とすると掛け込み額1万円だと毎回300円掛かることになります。掛け込み上限額の3万3千円だと毎回1千円もかかるのですが、つみたてNISAはノーロード(無手数料)。これを20年積立てるとすると 1,000円×240回=24万円 もの差になります。

つみたてNISAは手数料の面で優遇されているということが出来ます。

また信託報酬と言いますが投資信託には運用会社に間接的に支払う費用があります。投資信託の利用料というか運用管理費ですね。大体2%くらいかかるものが多いですが、つみたてNISAでは0.5~1.5%程度に抑えられています。そのため長期の資産運用に向いていると言われているんですね。

購入時手数料や信託報酬(運用管理費)は積立で運用する場合にはじわじわとボディーブローのように効いてきます。運用期間20年間ともなればなおさらです。

あなたはどっち? つみたてNISAと一般NISA

これから投資を考えられている場合、つみたてNISAと一般NISAどちらにするべきか悩ましいところです。何せ片方しか選べませんからその年にどちらを使うのかを選択しなくてはなりません。

一番大きいのは制度の存続期間です。口座開設期間がつみたてNISAでは2037年まであるのに対し一般NISAは2023年で終了となります。これから長期の非課税運用を考えておられるのならつみたてNISAを選択すべきでしょう。

非課税枠はつみたてNISAでは40万円しかありませんが、一般NISAは120万円までの運用が出来ますので現在すでにある程度の運用資金を貯められているのであれば一般NISAの制度が終了するまで目一杯利用した後翌年からつみたてNISAをはじめるという手もあります。

非課税期間はつみたてNISAが20年間、一般NISAが5年間でつみたてNISAが圧倒的に有利です。 長期の資産形成ならつみたてNISAですね。ただし途中で売却した場合にはその枠を再利用できなくなりますので注意が必要です。積立を始めたら非課税期間は絶対に引出さないくらいの覚悟で運用しないとなかなか資産は貯まっていきませんから。

人生100年時代と言われていますから今の20~30歳代の方は90歳を超えて生きられる可能性が高いです。現在の定年が60~65歳ですから今から運用を始めても40年もの運用期間があります。これは若い方の大きな武器で時間を味方に付けられるということです。私は57歳になってしまいましたので運用期間はせいぜい8年間程度しかありません。若い人たちが本当にうらやましいですね。

今の知識のまま20歳代に戻れるとしたら絶対につみたてNISAを選択すると思います。今のチャンスを逃して将来に悔いを残されないことを祈ります。

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